グラフ
"動くNICU"富士の裾野を行く—順天堂伊豆長岡病院の新生児救急車
八木 保
,
本誌
pp.269-272
発行日 1984年4月25日
Published Date 1984/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206425
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「トランスポートです」婦長の甲高い声が新生児センターのナースステーションに響く.一瞬の緊張がナースステーションを支配したあと,あわただしく搬送の準備が始まる.そしてわずか数分後,新生児救急車は,医師2名,看護婦1名が同乗し,病院から9キロ離れた修善寺へ向けて出発していった.搬送依頼の産科医院に到着するまで約10分間,その間にも,車内では,新生児受け入れのための準備が手際よく行なわれる.
この日搬送した新生児は,体重2,500グラムで出生した女児,強度の黄疸のため,産科医院で光線療法を受けていた.医院での処置,救急車内でのケアを続けながらの搬送は,実に42分間という素早さだった.
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