調査研究実践講座・21
グラフの描き方[1]—グラフ表現の歴史と描き方の原則
林 謙治
1
1国立公衆衛生院母性小児衛生学部
pp.1035-1039
発行日 1983年12月25日
Published Date 1983/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206359
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データを解析する大きな目的は,調査研究の対象となったものの特性を明らかにすることである。その特性は時に数値であったり,量や質であったりする。数値,量などを表現する方法として,①文章として記述する,②表としてあらわす,③図(グラフなど)としてあらわす,の3通りある。一般に論文の記述はこの3通りの表現で構成されているが,研究分野によっては三者のうちのいずれかに著しく片寄っていることもある。
医療保健関係の論文ではたまに医療思想を述べたものも見かけるが,この種の論文以外は客観的事実を提示しようとするのがほとんどである。客観的事実を述べる論文では当然客観的な尺度によって測定量が発表されるので,文章のほか統計的図表などにより内容が伝達される。
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