連載 ペリネータルケア・9
正常新生児の哺育(feeding)
竹内 徹
1
,
横尾 京子
2
1大阪府立母子保健総合医療センター
2大阪府立母子保健総合医療センター周産期2部
pp.709-712
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206301
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
最近いろいろの立場から,正常新生児の栄養,とくに母乳哺育について見直しが行なわれるようになった.哺乳動物はもちろんのこと,ヒトの場合においても母乳哺育(breast feeding)は,単に母親から子どもへ最も適切な栄養素が移行するだけの過程ではなくて,各種の生物学的,心理学的または人類・社会学的な相互作用が含まれることが強調されるようになった.今回は母乳哺育をめぐるいくつかの問題のうち,とくに基本的な考え方を変えさせるようないくつかの新しい知見を取りあげる.
前半では新生児期から始まる生理学的なプログラムに影響を与えるような問題について若干の考察を加える.後半は実践的な面で参考となるガイドラインを述べることとする.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.