研究・調査・報告
ラマーズ家庭学習法と継続への動機づけおよびその効果
横山 しのぶ
1
1大阪大学医学部附属助産婦学校
pp.755-760
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206309
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はじめに
自然分娩が注目され始めて数年たった現在,主体的に取り組むお産を提唱するラマーズ法は,母親学級においても非常に重要な位置を占めるようになった。これは少産のため1回1回のお産を大切にし,主体性のある分娩に意欲を示す妊婦の増加を反映するものである。
しかし,母親学級後,妊婦の呼吸法の完成度がどのくらいまで達しているかについては疑問が残る。つまり,理論的には理解できていても,それが実施につながるとはかぎらないのである。分娩に際し,まったく呼吸法のできていない産婦に母親学級受講の有無を質問すると受講済みにかかわらず「頭ではわかっていても,実際にはできない」と答える人が多く,理論と実践が結びついていないのである。そこで,実践に移せない原因はどこにあるのか考えてみた。
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