グラフ
看護の理念が病院づくりの基本理念—新築なった武蔵野赤十字病院母子センターを訪ねて
岩下 守
,
本誌
pp.705-708
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206300
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武蔵野赤十字病院の開院は昭和24年11月.以来30余年,東京の多摩地区の中心的な医療施設として,その役割を果たしてきた.しかし,その間に,建て物は増改築でつぎはぎだらけとなったため,5年がかりで主要病棟の全面新築に取り組み,新しい瀟洒な全容を一昨年の暮れに出現させた.開院して1年半後のある日,すっかり軌道にのった7階の母子センターを訪問してみた.
母子センターは〈健康棟〉のイメージを強調しており,他の病棟からの影響を少なくするため最上階に設けられ,フロアーを占めている.内部は分娩部,養育部(生後16時間までの新生児室と未熟児室),新生児預り室,病棟(妊婦室と褥婦室)の4部門に分かれ,それぞれに係長が配置されている.センター全体の管理責任は加藤尚美婦長にあるが,婦長は新病棟建築に当たって,建設委員会のメンバーの1人としてヨーロッパの病院見学に派遣され体験を積んできた.その成果は母子センター内,病院内のあちこちにみることができる.
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