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特集 いま分娩を考える
海外文献抄訳
ピティビィエ病院における産科学の新たな展開
"The Evolution of Obstetrics at Pithiviers", Birth and the Family Journal Vol. 8 : 1 Spring, 1981.
前原 澄子
1
Michel Odent
1千葉大学看護学部
pp.288-290
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206218
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分娩時の体位を研究することは,人間の現象の複雑性を理解することである。私たちはピティビィエ病院で多くの分娩を観察し,分娩は,産婦がより原始的レベルの意識に退行できた時に,よりスムーズに,痛みが少なく,早く進行するものであることを知った。産婦への援助は,彼女自身の本性を再発見し,再更生することを助けることであると考えている。
当院を訪問した方々は,当院の産科棟が,一般の産科棟と異なっていることに気づく。たとえば,長い廊下があって,そこには分娩第Ⅰ期の産婦あるいはその夫婦が歩いているのに出会う。ある人は大きなミーティングルームに注目する。そこにはあまり見かけないもの—ピアノ—が置いてある。またある人は2つの水泳プールをみつける。これも産科棟にはめずらしいものである。
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