Japanese
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第19回ICM大会講演翻訳シリーズ・8
両親教育──古いテーマに関する新しい傾向
Education for Parents-A New View of an Old Subject
L. Frostensson
,
山岡 英子
1
1聖バルナバ助産婦学院
pp.221-225
発行日 1983年3月25日
Published Date 1983/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206198
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スウェーデンにおける両親教育は,妊婦や小児の健康管理の分野では,新しいことではありません。グループ活動の形での教育は,たとえば,出産準備としての母親教室やラマーズ法の訓練のように,妊婦クリニックにおいて,長く行なわれてきました。そしてこれらの集団指導の教育は,助産婦によって指導されていました。また,小児健康管理クリニックでは,看護婦たちが両親と子どもをまじえて,グループ活動を組織していました。
家族の立場とその幸福は,今までの社会と同様に現在も,社会が人々に何を提供できるかにかかっています。今日では,生活水準が向上し,労働時間が短縮され,子どもの保育施設が拡張され,生活しやすい状況になっています。これらはすべて家族の幸福が続く限りは,肯定的にとらえることができますが,しかし,私たちはこれらの文明化に伴うマイナスの局面を無視してはなりません。人々は,家族や友人のいる住み慣れた土地から移動しなければなりませんでした。以前は,3,4世代が同居していましたが,今日では,2世代が家族を構成する核家族の時代を迎えました。
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