特別寄稿 乳房の看護技術・1
乳房への手当て法:比較看護技術論
山西 みな子
1
1社会保険中央総合病院
pp.374-384
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206019
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
人が,からだに手を当て,その苦痛の部位をいやすことは,自然な営みであり本能的なことといえよう。
手を当てるとき,自分自身の手で行なう場合と,他の人から手当てを受ける場合がある。他の人とは,助産婦や按摩,マッサージ師,指圧師など,専門家の場合と一般の人々の場合がある。家庭内でできる「手当て」もあれば,専門的見地から「手当て」を受けねばならない場合もある。実践の場で働いている助産婦は,一般の人々の苦痛の部位に手を当てそれを緩和したり,自然な営みを正したりできるように助力している。たとえば手当て法の工夫によって,妊婦のリラクゼイションや安産を図り,子宮復古と泌乳促進を図るための「手当て」をしている。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.