特別寄稿
荒川産院分娩室における助産計画の試み
池端 光子
1
,
川井 雅代
1
,
河上 淳子
1
,
鈴木 ユウ子
1
,
瀬山 モモエ
1
1東京都立荒川産院分娩室
pp.728-742
発行日 1981年10月25日
Published Date 1981/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205911
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はじめに
「助産計画」が,助産婦学生の教育に取り入れられるようになって,早10年になる。その間,「助産計画」を習得した卒業生は,臨床の場でどのように応用し,生かしてきているのだろうか。助産婦学生の受けてきた教育は,即臨床の場で生かされることが望ましいが,「助産計画」を学んできた新人の助産婦を各施設ではどのように受け入れているのだろうか。「助産計画」という言葉が浸透した現在,臨床の場では「助産計画」をどのように考え,役立てているのだろうか。その実態はまだ明らかでない。
一方,現在のところ「助産計画」は重点的に学生教育において行なわれているが,教育機関で使用している助産計画表は,記録量が膨大であるため時間に余裕がなければ,臨床では役立ちにくいという欠点がある。
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