口絵
春待つ日々—東京都荒川保健所の保健婦
pp.2-4
発行日 1954年4月10日
Published Date 1954/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200708
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東京都荒川地区は一部には未だ昔の千軒長屋の名残りをとどめ,戦後のバタヤ部落の一帯も加つて都内でも,もつとも細民を多く容す地域として知られている.
ここでは折角の保健婦の努力も,効果を舉げることの方が少い.それは止むを得ない生活の事情とそこに住む人々の無気力からくるものだ。それでも遠い春を待ちかまえるように,ここに働く保健婦さん達は何時も期待に燃えながら日々を歩みつづけている。
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