アメリカ便り・6
Mid-Trimester Amniocentesis—妊娠中期羊水穿刺について
佐々木 茂
1
1ウィスコンシン医科大学
pp.459-463
発行日 1981年6月25日
Published Date 1981/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205865
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■まえがき
もう皆さんは糖尿病合併妊娠や血液型不適合妊娠の場合,羊水中のL/S比(レシチン・スフィンゴミエリン比)を調べたり,スペクトロフォトメーターでODD450mμを測定することは良く御存知のことと思います。最近はまた肺の成熟度を知るのにPG(プロスタグランディンの略でなく,この場合はPhosphatidylglycerolのことです)の値が有効であることがわかってきました。妊娠後半期に行なわれる羊水穿刺は,子宮も大きく,胎児もよく発達しており,また羊水も十分あることからその実施は比較的容易です。
今日では出生前管理の1つの方法として,妊娠中期における羊水穿刺が脚光をあびています。本誌1月号には「産科医療と倫理」と題した一文の中で,品川教授がこの羊水穿刺についても触れられていますが,今回はその羊水穿刺に関するレポートをお送りします。
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