特集 助産婦研究論文集
肥満妊婦における分娩異常の統計的考察
永井 裕子
1
,
能田 アサ子
1
,
浅野 水器子
1
,
宮城 善子
1
,
田村 公恵
1
,
河野 より子
1
,
三宅 千代
1
,
富永 弘子
1
,
吉成 幸子
1
,
佐野 寿代
1
,
米崎 恵子
1
,
船戸 豊子
1
,
一宮 圭子
1
,
丸岡 恵子
1
,
南山 玲子
1
,
河野 文恵
1
,
浜川 清恵
1
,
渡辺 玲子
1
,
高柳 真
1
1徳島大学医学部付属病院・分娩部
pp.608-612
発行日 1977年10月25日
Published Date 1977/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205278
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1.はじめに
最近のわが国では,食糧は豊富であり,しかも家庭文化器具が発達したおかげで,家庭の主婦労働量は著しく低下しており,結果的にエネルギーは過剰ぎみとなっている。このような社会環境から,母性の体位は肥満型をとるものが増加しており,この傾向は妊婦においても同様である。一般に,肥満傾向は単純肥満であっても代謝異常をきたしやすく,妊娠・分娩経過においても異常が多いといわれている。
当院では,入院時に分娩異常を予測する資料として,肥満度のチェックを行い分娩管理を行っている。そこで,私たちは,肥満を妊娠前の肥満度と妊娠による体重増加量の関係から,妊娠,分娩,新生児についての調査を行ったので発表する。
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