研究・調査・報告
施設内から母子保健の継続看護をめざして(その1)—母親教室の実際と今後の方針について
三浦 久美子
1
,
遠藤 美栄子
1
1東北公済病院産科病棟
pp.624-629
発行日 1980年9月25日
Published Date 1980/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205764
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1.はじめに
元来,助産婦は地域と密着し,健康な家庭と家族をつくるため,母子保健活動を実践し,業務の自立を保持して来たと言える。しかしながら近年,施設内分娩が激増し,助産婦のほとんどが施設に勤務する時代となって,その業務内容が大きく変化し,施設内助産婦のあり方が改めて問われはじめている。このような中で,施設内助産婦の望ましいあり方をさぐり,その役割を確立することは,私たち助産婦の責任でもあり,ひいては臨床母子専門家としての自立につながる道であろう。そこで今回は妊娠中の母親教室をテーマとし,いろいろな側面から助産婦業務の確立を考えてみたいと思う。
当院における母親教室は過去14年間の長期にわたり継続して行われ,試行錯誤を重ねながら効果的な運営を〓〓し,今日に至っている。
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