研究・調査・報告
未熟児に対する鼻,空腸栄養法における一考察
小林 光代
1
,
長瀬 敦子
1
,
小板 幸子
1
,
梅森 和枝
1
,
木村 ひとみ
1
,
丸田 美智子
1
,
羽賀 可江
1
,
藤枝 しのぶ
1
,
立林 二三子
1
1天使病院新生児室
pp.405-411
発行日 1980年6月25日
Published Date 1980/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205717
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はじめに
近年,医学の進歩により,従来,胎外生活が不可能であった極小未熟児,あるいは流産とされていた妊娠7か月で出産した児も生存可能となってきている。そのような児に対し,いつ,どのような栄養法を開始するかによって,低血糖,体重減少が予防され,さらにはその後の児の脳の発育,神経等の発達にも大きく影響すると考えられる。
低体重児,および早産児は吸啜力不足,誤飲の危険性から,従来,当院では胃内への注入=NG(Nasogastric feeding)を主としていたが,昨年より未熟児における初期栄養状態の改善を目的とした空腸への注入=NJ(Nasojejunal feeding)を取り入れた(以下NJと略す)。(図1,2)
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