新生児
未熟児中枢神経系障害に対する積極的薬物療法の一考察—未熟児網膜症対策を含む
中嶋 唯夫
1
Tadao Nakajima
1
1日本赤十字社産院
pp.621-630
発行日 1970年7月10日
Published Date 1970/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204246
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はしがき
新生児ならびに未熟児の中枢神経障害は分娩外傷,仮死産あるいは未熟児にみられ易い特発性呼吸障害などのほか大量吸引症候群などの肺換気障害によるAnoxiaなど原,誘因としてあげられるもののほか,遺伝性(広義)の場合にも認められることが知られている。
しかし遺伝性はさておき,仮死産,特発性呼吸障害などの際の中枢神経障害に対しての従来の治療は原疾患に対しての積極治療は試みられているが,中枢神経障害そのものに対しての対症療法は行なわれても,積極的な薬物療法は殆ど報告されていない。
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