インターホン
7年ぶりの東京
河嵜 秀子
1
1国立呉病院
pp.283
発行日 1979年4月25日
Published Date 1979/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205539
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さる2月17・18日,東京大手町の農協ビル8階国際会議室において,「産褥期とその看護技術」と題するセミナーが催された。子供たちも4歳と3歳に成長し,ここらで再び,職業婦人として飛躍したいと思っていた時期でもあり,留守を姑に頼んで出席することにした。新幹線で5時間といっても,やはりひとり旅は退屈だと思っていたら,運良く私と同類の相棒も出席したいということで,所帯持2人で出かける。
途中静岡で,助産婦学校の教務をしている先輩の所へ立寄り,生活ぶりを拝見する。独身であり,自分の意のままに突進できる先輩を見ていたら,羨望を感じるが,自分も子供たちが自立したなら,育児とは親の生活態度そのものである,と信じて,将来,子供の犠牲になって,やりたいことは何もできなかった,とグチを言うことのないよう,ひとりの人間として生きたいと思う。その区切りとして,今回は良いチャンスだった。
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