Japanese
English
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WHOいよいよ本年の総会において病院問題をとり上げる—公衆衛生計画における病院の役割
The hospital problem is finally given rise to discussion during the session of the coming WHO Assemby Role of the hospitals in public health programmes
吉田 幸雄
1
YOSHIDA YUKIO
1
1病院管理研修所
pp.333-338
発行日 1957年5月1日
Published Date 1957/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201229
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I.まえがき
去る2月17日羽田着で,WHO事務局社会及び労働衛生課長Chief of Social and occupa-tional health sectirsのDr, Bravo(Chilie人)が日本を視察にやつて来た。約一週間の滞在で,二,三の病院その他施設の視察を加えて,主に日本の病院行政に関する状況の概要を聴取して行つた。その際,本年5月にGenevaで開かれるWHOの総会で,"病院に関する専門討論会"を催すことになつているから,国際病院連盟のリスボンの総会にかねて,日本の病院専門家の参加を希望する旨の勧誘があり,日本病院協会から会長橋本寛敏先生が参加することがそのとき直ちに内定した。その後正式に本年のWHO日本政府代表は,厚生雀大臣官房統計調査部長加藤英市氏,並びに連絡参事官斎田晃氏で,顧門として橋本寛敏先生が決定した。
偖,このWHO総会の際の"病院に関する専門討論会"というものはどういうもので,一体どのようなことが話の内容であるかわれわれに非常に興味のある問題である。勿論,橋本寛敏会長の帰国後詳細に後報告があるものと想豫されるが,幸いこの討論会の主な話題がDr.Mackintoshによつて一応用意されているので,その内容を読者に御披露し,読者も一緒にGenevaの討論会に出席した積りで,誌上を通じ御考察願つたならいろいろ今後の日本病院のあり方について勉強になるものと思い,この稿を設けた次第である。
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