研究・調査・報告
悪露交換の検討—100施設における実態と方法別の比較研究
小野 良子
1
,
三嶋 えり子
1
,
内野 いく子
1
,
山西 みな子
2
1稲田登戸病院北病棟
2元:稲田登戸病院北病棟
pp.151-157
発行日 1979年3月25日
Published Date 1979/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205511
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1.はじめに
私たちは日常の看護業務に従事していて,それらの1つ1つをあまり深く考えないですましているかもしれない。ただ山積している業務を誤りなく処理するのも,確かに与えられた職務の遂行ということで目的は達しられていよう。しかし,学生時代に学んだ看護の本来の姿と照らしあわせたとき,方法論として科学的裏づけはどうなのか,対象に対する援助行為として十分であろうか,などの疑問が臨床の合間に問い返されてならない。
今回私たちは,産科看護業務の1つである悪露交換について,現在実施している清拭による方法が最良か否かについて検討を加えてみることにした。その研究方法は第1段階として,他施設ではその方法や実施状況がどうなっているか,第2段階として,十分な清潔効果をあげているか,また褥婦は満足感を得ているであろうか,という疑問を明らかにする方法で取り組んでみた。
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