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大分県立病院薬局紹介
清水 龍夫
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1大分県立病院薬局
pp.101-107
発行日 1958年2月1日
Published Date 1958/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201320
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はじめに
本院は昭和28年2月着工,工事を四期に分かち昭和33年2月完成予定の別表の如き病院である(第1表)。診療科目中精神々経科,歯科は近く増設の予定である。然して薬局は地上並びに倉庫部門を昭和29年11月に竣工,その他を昭和33年2月完成の予定である。本院の設計に当つては団野建二院長指揮の下に各科担当部長の設計に重点が置かれ,診療機構の改革を計算に入れて着手した。薬局部門は団野院長筆者並びに薬剤員今井春二の共同設計である。ただしカラーコンデイシヨニングに関しては全く院長が担当された。
扨て本薬局の設計に当初より一つの制約があり,背面レントゲン部門の既存の建築を採り入れた為に,我々が玄関正面の位置を占めるとすればその巾,大きさが一定の制限を受けこの中に後記の如く必須部門を押し込むことであつた。従つて夫々は狭少なものとなつた感が深いが,薬局総坪数は第2表の如くで待合室,試験室を除いたものは総坪数の2.1%である。このことは昭和27年薬剤部長会において提出された基準案3%に満たないが,後述の如く待合室,試験室を使用するので,上記3%の数字は全く我々に取つては必要の最低ではないかと思われる。
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