Medical Scope
HBVの産道感染
島田 信宏
1
1北里大学病院・産科
pp.324
発行日 1977年5月25日
Published Date 1977/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205212
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HB抗原,以前はAu抗原といわれていたB型肝炎を示すウイルスの母と子の感染の問題も,私たち,周産期医学にたずさわる者としてはたいへんに重要なものです。HB抗原といわれているものは,正しくはHepatitis B-type Virusといわれ,HBVと略して表現されます。以後は,HBVとここでも示すことにしましょう。
母体がHBV陽性であると,これはウイルス感染症の特徴として,ウイルスは母体の血中にあるので,当然ながら,胎盤を通して胎児血中に入り,胎児へ血行感染することがあります。
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