ケース・レポート
常位胎盤早期剥離と子癇を合併し著明に出血した1事例
真土 恵子
1
,
楢木 弘
1
,
小林 栄子
1
1弘前大学医学部産婦人科病棟
pp.80-86
発行日 1977年2月25日
Published Date 1977/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205164
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1.はじめに
妊娠末期の出血性疾患には,常位胎盤早期剥離,前置胎盤,子宮破裂,静脈瘤破裂等があげられる。これらは重篤な経過に至る例が多く,その中でも常位胎盤早期剥離は母児に対する予後という点からも警戒すべき疾患といえる。そこで今回私たちは,重症妊娠中毒症で,常位胎盤早期剥離,子癇を併発し,多量出血した事例で母体の一命を取りとめることができたので,その臨床経過と看護について報告する。
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