今月の臨床 胎盤—母児接点としての役割
疾患と胎盤
16.常位胎盤早期剥離
寺尾 俊彦
1
,
安藤 勝秋
1
,
金山 尚裕
1
1浜松医科大学産婦人科
pp.998-999
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901847
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常位胎盤早期剥離(早剥)は母児双方に致死的な影響を及ぼす重篤な産科合併症である.かつては妊娠中毒症に合併するものが多かったが,最近では非妊娠中毒症例の頻度が多く,従来記載のなかった絨毛羊膜炎(Chorioamnioitis:CAM)がとくに早産例の早剥の原因として注目されつつある1).以下,最近の知見をふまえて早剥について略述する.
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