研究・調査・報告
臍帯頸部6回巻絡の一事例
荒井 真智子
1
,
小松 ミエ子
1
1山形県立中央病院産科病棟
pp.310-313
発行日 1975年6月25日
Published Date 1975/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204872
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1.はじめに
臍帯巻絡はわれわれがしばしば経験する異常であるが,統計によればだいたい20%前後,すなわち5回の分娩に1回のわりでみられる。1回位の巻絡では胎児や分始経過に対して,さほど重大な影響はないようだが,巻絡形成が複雑になればなるほど胎児への危険が大きくなると言われている。
われわれは最近,マフラーのように頸部に6回も巻絡があり,骨盤位分娩で,しかも安産,児も元気であった事例を経験したので,その報告をする。
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