特集 胎盤計測がもたらす情報
座談会
胎盤計測をとらえ直す—産褥の母体管理の一指標として
狐塚 重治
1
,
土井 良博
,
藤原 都代子
2
,
東田 佳子
3
,
大西 しげ子
4
,
州脇 絢子
5
1神戸海星病院産婦人科
2兵庫県立総合衛生学院
3岡山大学病院
4神戸海星病院
5京都市立看護短大
pp.670-680
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204795
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洲脇 司会ということになりましたが,司会というよりも進め役という形でやらせていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 日ごろ胎盤計測というのは,一般にドクターおよび助産婦の手で行なわれておりますが,現在の状態では,ほとんど助産婦の手によって,胎盤計測が行なわれているところが多いと思います。一応,形を見たり,大きさを計ったり,欠損の有無を確かめたり,いろいろ記録に残すようなことは行なっておりますが,狐塚先生がおやりになっていらっしゃるような,子宮内の状態を卵膜を広げて復元するというような方法は,あまり行なわれていないんじゃないかと思いまして,その点で非常に興味深い問題だと思っております。これからの観察事項に,また一つそういうようなのをつけ加えて,母体の管理とか,新生児のほうにも,それを生かした管理ができればいいんじゃないかと思います。
日ごろの業務から,皆さんがおやりになっていて,感じていらっしゃることとか,体験などを通してのものなど,ご自由に発言していただきたいと思います。
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