綜説
榮養の坐標觀
柳 金太郞
1
1國立榮養研究所
pp.103-107
発行日 1948年1月25日
Published Date 1948/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200241
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榮養學の進歩は現今目覺しいものがあつて,榮養の総ての部分に亙つての科學的研究が,微細に亙つて成就されつヽある。從つて吾人が榮養を考へ,之を論ずるに當つては極めて多くの點を顧慮せねばならず,若し單一なる觀點に立つて之を行ふ時は,容易に誤りに陥り又は妥當性の無い議論に堕する恐れを生ずるのである。
故に榮養を論ずるに常つては常に自己の立脚する觀點を明瞭に意識し,且つ其の取扱はんとする對象の位置を正確に指示するの必要がある。其の方法として私は茲に榮養の座標系式考へ方なるものを試みて見度いと思ふのである。系列の中に配置して順序良く之を整理し,其の如何なる部分に自己の論點が向けられて居るかを明かにせんとする目的に出でたるものである。
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