特集 胎盤計測がもたらす情報
異常編
胎盤および卵膜をひろげる方法
狐塚 重治
pp.664-668
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204794
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娩出された胎嚢を,子宮内にあったと同じような状態に正確に復元することは,理論的には可能であるが,実際問題としてひじょうにむずかしいことではある。しかし,復元ができた場合の利点を考え,なんとかして胎嚢をひろげ,子宮内に自然にあった状態に近い状態を作り出そうと努力してきた。
幸い非妊時の子宮の内胎は前・後壁がほとんど接触した三角形,すなわち内子宮口の部分を頂点とし,子宮底を底辺,側縁を他の辺とする二等辺三角形であり,子宮内膜をそっくり取り出してひろげると,上記の三角形を再現し得る。
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