インターホン
リングとピルの話
神谷 栄子
1
1東京葛飾保健所小菅保健相談所
pp.251
発行日 1974年4月25日
Published Date 1974/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204696
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現在都内に14か所設置されている保健相談所の中の一つが,48年度新設された小菅保健相談所である。スタッフは全部で10人,保健婦5人,栄養士1人,レントゲン技師1人,事務員2人,そして医師である所長は昨年12月1日より欠員のまま。
新卒で入った私は,11月を過ぎる頃にはもう組み立てられた業務内容ばかりに多少欲求不満となり,自分で何かやってみたくなった。手初めに自分の受持ち地域で,新鮮な内容の正確な子宮内リングと経口避妊薬の話を主体に,家族計画の話をしようと思いたった。さっそく町会の婦人会を通じて回覧板を回してもらうため,回覧用紙を100部印刷した。対象世帯は1,800余世帯,15日間ほどして回収した時には申し込み人員は4人。世話役の人が言うには「12月の暮れだし,それに皆さんはずかしいと言います,若いかたは特にそうですね,年配の人は年齢を記入するのをいやがるし」とのこと。
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