連載 合併症と妊産褥婦
肝疾患
竹内 正七
1
,
本多 達雄
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.46-49
発行日 1974年1月25日
Published Date 1974/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204639
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1.はじめに
近年注目をあびつつあるオーストラリア抗原は,肝炎ウイルスの児に対する催奇作用,感染経路の問題などとも絡んで産科領域でも強い関心を持たれつつあり,一方,経口避妊薬としての性ステロイド剤の投与による胆汁うっ滞症などの報告も多く,これらのことは必然的に産科と肝との結びつきを従来になく密なものにしつつあると思える。
われわれが,妊娠・分娩・産褥と肝疾患との立場から肝疾患を取り扱う場合,肝疾患を大きく次の3つに区別するのが便利である。
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