インターホン
一生の仕事
芳中 シゲ子
pp.63
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204598
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学校を卒業する頃から「助産婦」である前に一人の女性としての生活を優先させたい,と考えていた私は,24歳の秋,意志の通じるところがあって登山用具のみを持って結婚しました。お姑さんが開業助産婦でしたので,助産院の仕事を手伝いながら,主婦としての勉強が始まったわけです。
病院勤務のように,8時間勤務して「申送り」というわけにはいかず,精神的には24時間勤務に等しいものでしたが,張りのある楽しい毎日でした。退院後の沐浴にも,原動機付自転車(地域活動に必要性を感じて結婚後自動車の免許をとった)に体重計を乗せて出かけ,体重・哺乳量の測定や,乳房マッサージ,家族計画指導など,その家庭に適した指導ができるよう努め,少しずつでも自分の理想に近づく喜びでいっぱいでした。
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