特集 助産婦活動の確立をめざして
新卒助産婦の声
新米助産婦として臨床で考えたこと
茅原 純子
1
1聖母病院産科病棟
pp.26-27
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204503
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学生時代は,助産論,保健指導,地域母子保健,母性の精神衛生,新生児,などいろいろな角度から母性という問題に取り組み学びました。そしてこれからの母子保健と助産婦のあり方として,助産中心から,妊娠前の女性として,よい妊娠,分娩,産褥,そして母親としての成長から子供の教育者としての母親の立場など,女性のライフ・サイクルの中でよりよい人間社会をつくるために女性としての役割の大切さというものを感じると同時に,どのように助産婦としてかかわるか,助産婦業務の多様化というものを感じさせられたものでした。
今日では以前のような,家庭分娩というものが少なくなり,大半が施設分娩になっていますが,私の現在勤めている病院も,施設としてはもっとも分娩数の多いところのひとつで,年間2,500前後の新しい生命が誕生しています。このような中で,主に分娩後の母親を中心に看護していて,この限られた1週間のなかでどのように接するか,ややもするとすぐマンネリに押し流されそうな中で考えます。いったい産褥期の看護とは……。
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