特集 褥婦と体力の回復
助産婦として産褥をどう考えるか
南野 知恵子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.10-13
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204587
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1.産褥の定義
産褥とはどういうものかというと,妊娠や分娩の経過中に起こった全身的(特に性器およびその周囲の解剖や生理・機能的)な変化が,分娩終了後にしだいに妊娠前の状態に戻っていくことをいい,それが行なわれている期間を産褥期間という。そしてその時期にある婦人のことを褥婦という。
産褥期間の長さは,一般に,産後6〜8週間とされている。母子保健法第6条においては,褥婦は法的に産婦に含まれており,「妊産婦とは,すなわち妊娠中または,出産後1年以内の女子をいう」と定義されている。
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