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新米ママを支えるのは誰?
牧 智子
pp.438-439
発行日 1989年6月25日
Published Date 1989/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207628
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核家族化の中で
昭和30年以降,日本では1世帯あたりの家族員数が減少し,核家族化が進行している。若い女性の理想の結婚相手の条件を,「家付き,カー付き,婆バア抜き」などといったのは,もう20年は前のことだったと思う。
1985年の国勢調査によると,日本の一般世帯数(寄宿舎や病院などに住む人を除外した世帯の数)は3798万世帯で,1世帯あたりの員数は3.14人である。1980〜1985年の間,人口増加率は3.4%に過ぎなかったのに,世帯数の伸びは6.0%に及ぶ。つまり,小さな所帯が増えているのだ。老人は老夫婦だけで暮らし,連れ合いに先立たれたら一人で暮らす。一方,若夫婦は二人で独立した世帯をもち子供数は少ない。こうして家族はどんどん小さくなっている。
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