研究・調査報告
褥婦に対する助産婦のあり方
今井 喜美恵
1
,
大畑 文子
1
,
小川 悦子
1
,
木本 祖世
1
,
武林 由恵
1
1大阪医療技術短期大学
pp.45-46
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204312
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I.はじめに
母性保護の尊重,乳幼児健康の保持増進など母子保健理念が打ち出されてから助産婦の業務も現在は分娩介助のみならず母子保健へと広がりを持って来たが,現在では助産婦自身の自覚の不足,助産婦の実質的人員不足などにより行なわれていないようだ。また指導面で行なわれているとしても,それは一方的,平面的かつ画一的であり,対象者にとって何の具体性もなく本来の個人的指導としての意味からはずれているように思われる。これは対象者の背景を十分にとらえていないところに大きな原因があるのではないだろうか。私たちはこれから助産婦として女の一生(思春期および青年期の男性への衛生教育,知識の普及を含む)を管理するべきであるがここでは褥婦(一応WHOに決められているように産後1年未満の婦人とする)についてのみ述べたいと思う。
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