研究・調査報告
妊産婦管理における望ましい助産婦のあり方
住徳 さちえ
1
,
松本 康子
1
,
森 多津子
1
,
山中 多栄子
1
,
吉森 政子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.43-44
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204311
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I.はじめに
現状における妊産婦管理は,病院においても保健所においても妊産婦のある一時期をとらえた部分的なものにとどまっており,なおかつ病院,保健所などの医療機関の横のつながりが密でないように思われる。たとえば妊娠届により母子手帳が発行されてはいるが,その後の把握は十分行なわれているであろうか。また,病産院および助産所で分娩し退院しても,地域に帰れば放任状態ではなかろうか。これでは母性の管理を十分に行なえないだろうし,これからの母性保健の水準の向上も期待できない。以上のことから私たちグループは特に妊産婦管理を中心に考察してみた。
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