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褥婦指導のあり方
鈴木 隆子
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1厚生省看護課助産婦係
pp.52-53
発行日 1953年7月1日
Published Date 1953/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200394
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母性保健指導の一環として,産褥時の指導は重要な役割を占めています.産褥経過の良否は単にこの時期だけ母体の健康を左右するのみでなく,その人の將来の健康や,育兒の面にも影響するところが大きいからであります.このアンケートの中に榮養指導や授乳の問題なぞ産褥指導に大切な点が取上げられていなかつたのが一等殘念なような心持が致しますが,これは又の機會にゆずると致しまして,こゝにあげられている問題について考えてみましよう.
まず一番問題なのはBの産褥訪問の日數で,從来我国の習慣では分娩後7日目即ちお七夜を以て,助産婦の手を離れる傾向が強く,現在でも7日までとなつている地域が多いのではないかと思われます.數年前赤ちやんの指導を助産婦が何日まで行えるかということを当時の助産婦の幹部の方達と話合つた折に,最大10日という意見が強く2週間まで引延ばすのに,隨分苦心したものでした.
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