分担課題 母子を主体とした病院の産科および小児病棟の位置および看護管理に関する研究
第2部 新生児看護の観点からの考察
宮崎 叶
1
1愛育病院
pp.31-44
発行日 1969年8月1日
Published Date 1969/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203787
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第1部で扱った資料を新生児看護の観点から考察する.新生児の看護は出生の瞬間から始まるので,分娩室における取り扱いについても触れるべきであるが,これは第1部に譲り,新生児が出生直後の処置を受けおわり,分娩室を出た時点からの諸問題を扱うことにする.
ちなみに,本研究では,さきに総合病院におけるこの種の問題を扱い,今産院に関しての問題を扱っているわけであるが,病院のなかには,そのいずれの範疇にも属さないものがあり,その性質上新生児の看護に関しても参考にすべき特異の体制をもっていないとは断定し難い.総合病院でも産院でもない病院が,新生児看護体制の参考になるものを多くもっているとは期待できないが,その不十分さを認識することも,新生児の医学的管理の現状を知り,その改善を進める足がかりにはなろうから,ネガティブ・データと思われるものも,多くの場合,その他の病院の項のもとに表に掲げることにし,取りあげるべき点があれば文中に触れることにする.
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