特集 全国助産婦学校学生研究
—群馬大学医学部付属助産婦学校—周産期死亡の諸因子の検討
奥平 静子
,
河野 節子
,
河合 弘子
,
狩野 ひさ子
,
小林 恵子
,
永井 昌子
,
新堀 公子
,
西野 澄江
,
松井 とく
,
米良 佳余子
pp.20-33
発行日 1969年6月1日
Published Date 1969/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203758
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1.はじめに
母子保健の重要性がさけばれて以来,その関心度は次第に高まり,各関係者は妊産婦養護および乳幼児,とくに新生児の養護に関する研究をすすめてきた.中でも早産予防,未熟児出生予防については公衆衛生的考察のもとにより正確な要因追求の必要性に迫られている.
昭和40年,母子保健法の制定により行政面にもその充実が図られているが,諸外国との統計上の比較ではまだ遅々たるものがうかがえる.ここに私達が昨年の研究テーマ「後期死産の諸因子の検討」を引き続いたのは,年々減少するといえいまだ高率を示す後期死亡と早期新生児死亡を含める周産期死亡の要因について,より研究の余地があると認めたからであり,医学的因子はもとより,社会的因子による間接的影響も少なくないと考えたからである.
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