新生児・乳児の対症看護シリーズ
発熱
中村 仁吉
1
1賛育会病院小児科
pp.15-19
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203515
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病気によって違いはありますが,どんな病気にも幾つかの症状や徴候があります.症状や徴候というのは,例えば,頭痛,鼻汁,咳嗽,嘔吐,下痢,発熱,痙攣などです.乳児期の病気では,おかあさんを最も悩ませるのは「発熱」のようです.私たちの病院にも,夜間の急患として乳児を連れてくるおかあさんは,たいてい発熱,痙攣,嘔吐,下痢などを主訴としているのですが,そのなかでは「発熱」が圧倒的多数を占めています.
しかし,おかあさんが「熱があります」といってくる場合には,さわってみたら額が熱いとか,お乳をのませるとき口の中が熱かったとか,あいまいな訴えも少なくありません.こういうときには,正しく体温を計って見る必要があります.
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