らいぶらりい
—河上徹太郎著—ショパン(大音楽家・人と作品)
杉浦 衛
pp.46-47
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203210
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1837年10月,27歳のショパンは,日記に次のように記しました.
「3度あの人に会った.ピアノを弾いている間,目の中まで深く見つめるのだった.ダニューブの伝説による少し悲しい音楽だった.私はあの人といっしょにその国で踊った.私の目の中のあの人の目が暗く不思議な目が何をささやくのか.ピアノに寄りかかって,燃えた瞳が私を包んだ.……私たちのまわりの花.私の心は奪われてしまった.それから2度会った.……彼女は私を愛している.……オーローラ,なんと美しい名か」この年には,有名な「24の前奏曲(作品28)の多くが作曲された.さてこの先をもう少し読んでみましよう.
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