書評
川北慎一郎・影近謙治・八幡徹太郎 著「リハ医学のすすめ―日常診療に役立つエッセンスとピットフォール」
藤谷 順子
1
1独立行政法人国立国際医療研究センター
pp.481
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110510
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いまやリハビリテーションは,疾患を問わず多くの症例に必要とされている.そして,リハビリテーションというのは,「療法士による訓練」で,医師はその後ろで内科管理だけしていると思ったら大間違い.診断にも,治療にも,訓練にも,医師の仕事は多い.この書籍は「リハ医師の着眼点・考え方・行動範囲」について紹介する,ほぼ独立した63章より成り,その多くが一般病院での内科・外科・高齢者の症例エピソード+解説の形での読みやすい内容である.読めば知識もつくし,リハビリテーションマインドも伝わる.
著者の3名の先生は,1980年卒,1986年卒,1992年卒,のリハビリテーション専門医であり,このお三方の病院で,「加賀能登2大学1施設連携一体型リハ科専門医師後期研修プログラム」を構築しておられる元気な先生方である.地域に根ざした,多年にわたる豊富な臨床経験から,このたびエッセンスとしての本書が誕生している.
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