インターホン
あしたへのあゆみ
中津川 イク子
1
1哺育会病院
pp.44-45
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202736
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春のきざしが窓辺にほのかに感じられる今日このごろ,ここ東京・浅草の一隅の私たちの病院も,朝のしじまを破って,きのうに続くきょうの活動が開始されます.深夜勤さん御苦労さん.引き継ぎ事項もすべて終えて,責任を果たした安堵と疲労感をまじえた夜勤者の顔も,やっとほころんで思い思いに宿舎に退けて参ります.夜勤者はみんな昼に倍する過労もよく克服して,規則的に回って来る4日間の夜勤に懸命です.私は毎朝必然的に勤務表に目を通しながら,きょうのスケジュールをざっと想定いたします.産科,婦人科,小児科,内科,外科の外来と前記各科の入院患者および未熟児センターでもありますので,小病院ながらも,いちおう各科に通ずる看護婦が病院の特質上必要になってまいります.
人員構成も助産婦,看護婦,看護助手とで成り立ちますが,各勤務者がそれぞれの分野において,最大限に能力を発揮できるよう常に考慮しておりますが,何分忙しい毎日なので,思うようにならず残念です.
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