グラビヤ
住宅を改造した助産所—千葉県木更津市の本吉チイさんの場合
いぬい なりお
pp.2-8
発行日 1964年2月1日
Published Date 1964/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202687
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このところ,施設分娩が急増しており,開業助産婦は,むずかしい局面に立っている。全国に約5万人の開業助産婦がいるが,その大半がほとんど開店閉業の状態。助産業務も,従来は分娩介助が中心だつたのが,最近では,保健指導や産褥指導が加わり,助産婦じしん大きな転換を余儀なくされている。
この時代の移り変わりにいち早く気づいた助産婦は,新しい時勢に対応するために,いろいろと工夫をこらし,努力を重ねている。千葉県木更津市大和町1570の2に住む古本チイさんは,自宅を改造し,1階を住居と診察室,2階を分娩室と妊婦の収容施設にし,新しい助産所として,地域の住民と密接なつながりをもち,大きな成果を上げている。
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