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化学物質による先天異常
保刈 成男
1
1日大医学部薬理学教室
pp.41
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202628
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題名は,さる7月6日に名古屋で名大環境医学研究所村上教授の司会により行なわれた第3回日本先天異常学会総会のシンポジウム"先天異常の成因に関する研究"(その3)の標題である.サリドマイド禍をめぐって行なわれたもので,その内容を簡単に紹介すると,
1)サリドマイド症候群の臨床的観察(札幌医大産婦人科篠原,北大小児科梶井).サリドマイド含有製剤が昭和37年9月にすべて回収されたとすれば,サリドマイド症の発生は,38年5月までに終息するはずである.このような設定のもとに北海道内のいっせい調査を行なった結果初発例33年9月,終発例38年6月,合計60例の出生が発見された.これらの例について実際の服薬状況,妊娠月別の服薬などを調査した.
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