連載 [講座]子どもを取り巻く環境と健康・20
環境化学物質曝露による先天異常への影響—(1) 尿道下裂,停留精巣
三井 貴彦
1,2
1山梨大学大学院 医学工学総合研究部 泌尿器科学
2北海道大学 環境健康科学研究教育センター
pp.775-779
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208532
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妊娠期および胎児期における内分泌かく乱物質(EDCs)への曝露が,児の性腺機能,性分化や第二次性徴の発来に影響を与える懸念が世界的に高まっており,本稿で紹介するように,EDCs曝露が尿道下裂や停留精巣などの先天異常に与える影響が明らかになりつつある.しかし,その結果には,いまだ確立されたものはなく,今後も新たなエビデンスの蓄積が必要である.特に,本邦からのエビデンスの高いデータの発信が望まれる.
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