講座
赤ちやんを中心とした産科学—第14回 肺硝子膜症とその対策
伴 一郎
1
1国立京都病院産婦人科
pp.25-27
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202451
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肺硝子膜症 Pulmonary hyaline membrane disease(Congestive pulmonary failure or Resorption atelectasis with hyaline-like membrane,ROTTER)とは終末小気管支や肺胞の表面にエオヂンに好染する均一な,あたかもガラス様に見える膜が生じてガス交換が障害せられ,結局アノキシアのために死に至る疾患であります.
ほとんど未熟児に特有ともいえる疾患で,成熟児には滅多になく,ことに帝王切開の未熟児に多いといわれています.
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