講座
習慣流産と頸管無力症
遠藤 幸三
1
1国立金沢病院産婦人科
pp.10-13
発行日 1962年10月1日
Published Date 1962/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202411
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流産というのは,いうまでもなく,胎児が生れても育たない時期に分娩することです.従来は妊娠7カ月までの胎児は育たないと考えられて,7カ月までを流産と決めてありましたが,最近では7カ月末で生れる1000gr前後の胎児でも生育の可能性が非常に高くなつています.
だから厳密にいえば,妊娠月数で流産か,早産かはきめられないわけで,分娩された胎児の重量によつて,流産かどうかを決定しなければならないわけです.
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