今月の臨床 流産
流産の病因
10.頸管感染と後期流産
樋口 誠一
1
,
池上 俊哉
1
Motokazu Higuchi
1
1秋田大学医学部産婦人科
pp.36-37
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901143
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妊娠初期の早期流産が染色体異常などの胎児側因子に多く起因する一方,妊娠12週以降のいわゆる後期流産は母体側因子によるところが多い。その主たる原因を表1に示す。このうち最も重要な要因の1つとして感染が考えられ,infected abor—tionの他にもpreterm PROM,子宮内胎児死亡も感染との関連が注目されている。そこで本稿では後期流産の主要な原因である感染を取り上げ,子宮頸部での上行感染の機序とその管理について記載する。
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