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おちぼ—小・中学生の健康はだれが守るのか
N
pp.31
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203152
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"健康教室"第162集に,文部省体育局学校保健課の荷見秋次郎氏が養護教諭・養護助教諭設置状況という一文を書いておられる.この中で示されているデーターによると,昭和38年5月1日現在で,全国の国公私立の小学校,中学校,高等学校盲学校,ろう学校,養護学校,幼稚園の計46,368校に,養護教諭11,538名養護助教諭1,029名,計12,567名が配属されていて,設置率は27.10%であると記されている.なお学校別設置率は,ろう学校97.94%,盲学校94.74%,高等学校57.47%,養護学校51.65%,小学校31.68%中学校22.59%,幼稚園2.72%となっている.
設置率を眺めてみて,全国平均27.10%というのは,なんともお寒い数字である.憲法や児童憲章で高らかにうたい上げられている"健康で文化的"とはおよそ縁遠いところに,現在の児童,生徒は追いやられているのではないか.幼稚園の2.72%というのは,まだ園児が母親につれられて保健所の門をくぐることも多いことゆえ,がまんができるとして,中学校の22.59%,小学校の31.68%というのは,どうにもがまんのしようがない数字である.
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