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産婦の精神衛生におよぼすもの—分娩時に取りかわす言葉のあや
大塚 しん
1
1都立築地産院
pp.49-51
発行日 1962年8月1日
Published Date 1962/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202391
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助産婦のつとめは,産婦を終始正しくみちびくことである.
妊娠は本来生理的な現象であり,したがつて妊婦をみだりに患者扱いにしてはならない.産婦は母親となる重大な使命をになつているのであるから,むしろ気力を引き立たせ,一本筋の通つた人間として扱うべきである.産婦は待ちこがれたわが児の誕生を目前にして産痛にたえしのんでおり,なごやかな雰囲気など,とうてい考えられないが,私たち助産婦はこれに対しときにはよき理解者であり,ときにはよき協力者として産婦をユーモラスにリードしたいものである.
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