特集 症状からつかむ私の治療指針
新生児
新生児チアノーゼ
安達 寿夫
1
1東北大産婦人科
pp.990-992
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204957
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I.チアノーゼを主症状とする新生児疾患
出生直後の新生児が子宮外生活に適応するための第一歩は,今まで胎盤臍帯を通じて母体から与えられていた酸素を新生児自身の肺呼吸から得て,大動脈を経て全身に供給することである。したがつて呼吸運動(主として呼吸中枢),肺胞におけるガス交換(肺機能),心臓大血管(循環)の3点の異常が,チアノーゼを呈する新生児に直面したときまず第1に考えるべきポイントである。
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